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やまはカンタービレ

大学職員として、英文文書の作成や「ヒト」のパフォーマンスを最大化する仕組みづくりを推進しながら、復業としてブログでの発信や英文法講座などを行っています。アインシュタイン・アプローチを実践しています。人の生き方や個性、心理、性質などに強い関心があり、ブログで学んだことや気づいたことを発信しています。趣味はピアノとDDR(日本191位)です!!

アイディアを整理整頓する必要性について

ごきげんよう。必死で書きたいことを一つひとつ消化しているYAMAHAです。

 

今日は、時々立ち止まって、日々頭の中で考えていること(=idea)を整理整頓することの効用についてまとめていきたいと思います。

 

☆人間は考えては忘れる生き物である

読書をしたり、人と話したり、やりたいことを行動に移したりしていく中で、人は様々なことを頭の中で考えます。例えば、自分がやらないと決めたことであったり、半年後の目標であったり、人は日々たいへん多くのことに考えをめぐらせています。

 

決めたり考えたりしたことを、再び頭の中から取り出そうとする場面も少なくありません。ところが、人の記憶容量には限界があり、時が経ってしまえば考えていたことの上に新たな考えが上書きされ、うまく取り出せなくなってしまいます。こういった事態を防ぐためにも、定期的に自分の考えていることを頭の外へ出して整理してやることが必要です。

 

☆脳の容量には限界がある

みなさんは、「ワーキングメモリ」という言葉をご存知でしょうか?ワーキングメモリは心理学に分類される用語です。単純化して言ってしまえば、人間の短期記憶のことです。手続き記憶と対比される、「作業記憶」と呼ばれることもあります。

 

人間は学習段階において、ものごとを知って覚えようとしたり、問いに対する答えを考えたりします。この時に活躍するのがワーキングメモリです。

 

これに対して、「手続き記憶」というものは、頭で考えなくても自然にできることを指します。人は、学習しようとするものごとを、何度も反復することによってワーキングメモリから手続き記憶へと移行させます。

 

ここで大事なことは、ワーキングメモリの容量には限界があるとされていることです。つまり、人間の短期記憶には容量に限りがあり、反復しない重要なことからどんどん忘れていってしまうのです。

 

☆頭の中身も出してあげよう

脳の容量に限界があるからこそ、時々中身を頭の外に出して整理してあげる必要があります。テーマの選び方は様々ですが、最近考えることの多かったトピックをお題にするとほどよく整理できます。

 

まとめ方も、これが正解という決まったまとめ方はありません。①〜、②〜、③〜のように数字で並列にまとめてもいいですし、箇条書きで羅列してもいいです。とにかく出してから最終的に整理すればOKです。

 

いろいろ考えをめぐらせていると、たくさんの思考が複雑に絡み合っているように見えますが、出してみると意外とシンプルであることに気づく場合がほとんどです。だいたい3つか4つにうまくまとめることができます。

 

たとえば、私が最近頭の中身を整理した例としては、「自分の日々の行動指針」があります。組織のミッション・ビジョン・バリューでいうところのバリューです。

 

整理する前は、日常で意識すべきことがたくさんありすぎると思っていました。ところが、整理してみると、意外と重要なものを3つくらい意識すれば十分だとわかりました。

 

具体的には、

①22:40に就寝して4:40に起きるという習慣を徹底すること。(時間は要調整)

朝は作業が本当にはかどります。仕事に行く前に一時間半くらいはやりたいことを先にしておくことで、1日を気持ちよく過ごせます。ところが、夜がんばりすぎて就寝時間が遅くなってしまいがちなので、終わりの時間もしっかり守って、6時間は睡眠を確保したいところです。

 

②部屋を整理整頓し、キレイな状態を保つ。

私はやりたいこと以外の生活のことは本当に疎かにしてしまいがちです。でも、家の環境が整っていないと生活習慣が乱れたり、睡眠の質が下がったりとマイナス面があることも身をもって体験しています。なので、いらないものは捨てて、キレイにして、散らからない仕組みづくりは私にとっては必須の課題です。

 

③糖質と炭水化物を控える。

糖質を取りすぎると、太ります。ただ、炭水化物もある程度摂取しないと体のコンディションが悪化します。さらには、糖質を取りすぎるとお肌のコンディションが最悪になります。なので、糖分は極力控え、炭水化物は必要な分だけ適度に摂取します。実践できれば、必要以上に運動しなくても体型を維持することができます。

 

 ☆整理の極意とは

以上の例のように、整理する前はたくさんあって複雑に絡み合っていると思っているようなことでも、いざ整理してみると3つか4つくらいの大きなまとまりに収まることが多いです。

 

全部出そうとする中で、重複しそうな考えを一括りにまとめたり、必要のないものは削除したりという作業をすることになるからです。実は、これこそが「整理」の本質なのです。整理とは、乱れた状態のものを秩序立った状態にすることであり、また、不要なものを取り除くことを意味します。

 

ですから、アイディアの整理は、①散らかった考えを秩序立ててまとめること②不要なものは思い切って取り除いたり大きいものの中に含めたりすること、をゴールにすると良いでしょう。

 

☆整理の後は「整頓」もお忘れなく

頭の中を整理することとあわせて、整理したものを記録しておくことも重要です。手書きでもいいですし、メモアプリでもいいですし、題名をつけてクラウドメールに放り込んでおいてもいいです。せっかく散らかっていた考えを整理したのですから、必要な時にいつでも取り出せるようにしておきましょう。きっとみなさんも「あの時考えたこと、結局どうなんだったっけ?」と思い出せなくなった経験、ありますよね?

 

実は、これこそが「整頓」の本質なのです。整頓とは、ものごとを秩序立った状態に配列することでいつでも取り出せるようにしておくことです。整理する中で取捨選択して残ったものを、秩序立てて並べて保管していつでも取り出せるようにしておく。整理整頓という語順にもきちんとした理由があったわけですね。

 

☆脳内の整理整頓が持つ3つのメリット

最後に、頭の中を整理整頓することのメリットを3つご紹介したいと思います。大きく分けて、①取捨選択された本当に必要な情報へとまとまること、②整然とした情報が残るため記憶したり引き出したりしやすくなること、③脳の空き容量が増えて他のことを考える余裕が生まれること、の3つのメリットがあります。

 

①取捨選択された本当に必要な情報へとまとまること

考えを整理する段階で、自然と小さなものを大きなかたまりとしてまとめたり、不必要なものに気づいて取り除いたりします。その結果として残ったものは、本当に必要なものであり、しかも整然とした状態で残ります。人間は、そのように秩序だったものこそ、すんなりと把握できるのです。

 

②整然とした情報が残るため記憶したり引き出したりしやすくなること

整理された情報は、不要なぜい肉がそぎ落とされた見栄えの良い状態になっています。このような情報は、記憶しやすいです。人間は、情報量が多すぎたり、複数の情報が並列関係になっていなかったりすると、把握するのに時間がかかり記憶にも残りません。また、秩序立っているため、次回使おうと思った時に容易に引き出すことができるのもうれしい点です。

 

③脳の空き容量が増えて他のことを考える余裕が生まれること

脳内に合った複雑なことを整理して、いつでも引き出せる状態をつくっておけば、ワーキングメモリにもはやその情報を残しておく必要がなくなります。ワーキングメモリから必要のないものを削除するということは、脳の空き容量を増やすことにつながります。ワーキングメモリは、「思考」を司る記憶装置です。ワーキング容量の空きを増やすということは、それだけ脳内で新しいことを考える余地が増えるということです。

 

胃袋だって消化してどんどん体外に出していかないと、新しい食べものを受け付けることができませんよね。脳みそだって同じなんです。定期的に摂取したものを咀嚼して脳の外に出してあげる。そうして空き容量を増やす機会をつくることによって、新たな考えを受け入れる余地が広がるのです。

 

 

いかがでしたでしょうか。頭の中を定期的に整理整頓してあげることには、こんなにもたくさんのメリットがあるのです。みなさんもアイディアの整理整頓を意識的に日常に取り入れて、脳の新陳代謝を高めていきましょう♪