【今回のテーマ】
「主語は[名詞]だ。」を中国語で表す方法
前回は、中国語で「主語は[形容詞]だ」と表したい時に、動詞が不要であることを書きました。
今回は、形容詞の部分が名詞になった場合には、どのように表すのかについてまとめていきたいと思います。
【 目次 】
名詞には動詞「是」を用いる
今回のお題は「彼女は錬金術師だ。」でいきましょう。
中国語で表すと、以下のようになります。
她 是 炼金术师。
彼女(は) である 錬金術師
ここで、前回の「そなたは美しい。」と比較してみましょう。
你 (很) 漂亮。
あなた(は) とても きれい
この2つの文には大きな違いがあります。それは、動詞の有無です。
上の文の是は、「~である」という意味の動詞です。英語でいうところのbe動詞です。
この是なんですが、「私は[形容詞](美しい・頭がいい・イケメンだ・臭い、など名詞の特徴を説明する)です。」という文章には必要ありません。一方で、「私は[名詞](犬・家・ソクラテス・錬金術師、など人や物の名称)です。」という文章には必要です。
英語との違いに注意
ここで、英語で同様の文章を考えてみましょう。
●主語は [形容詞] である。
You are beautiful.
あなたは である 美しい
●主語は [名詞] である。
She is an archemist.
彼女は である 錬金術師
どちらの文にも「~である」にあたるbe動詞が用いられています。
つまり、英語では名詞と形容詞の両方にbe動詞が必要になるのに対して、中国語では名詞には是が用いられるが形容詞には必要ない、という点が大きな違いです。
中国語と英語の「~である」には違いがあるということを認識して、是の有無を品詞で正しく判断できるようにしていきましょう♪