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やまはカンタービレ

大学職員として、英文文書の作成や「ヒト」のパフォーマンスを最大化する仕組みづくりを推進しながら、復業としてブログでの発信や英文法講座などを行っています。アインシュタイン・アプローチを実践しています。人の生き方や個性、心理、性質などに強い関心があり、ブログで学んだことや気づいたことを発信しています。趣味はピアノとDDR(日本191位)です!!

「カンタータ」とは

【今日のテーマ】

音楽用語「カンタータ」とは何か

 

前回はソナタの意味についてでした。そして、今回はソナタとセットで覚えたいカンタータという言葉の意味を、できるだけわかりやすく解説していきます。

【 目次 】

 

ソナタカンタータ

カンタータを理解する上では、ソナタの意味もセットで確認する必要があります。カンタータソナタは、対を成すものだからです。以下の英文サイトの説明がわかりやすいので引用します。

 

The main difference between Sonata and Cantata is that the Sonata is a composition for one or more solo instruments and Cantata is a vocal composition with an instrumental accompaniment.

quoted from https://www.askdifference.com/sonata-vs-cantata/

 

訳すと、「ソナタカンタータの主要な違いは、ソナタは1つまたは複数の独奏楽器のための楽曲であるのに対して、カンタータは器楽の伴奏を伴う声楽のための楽曲であるということである。」という意味です。

 

つまり、ソナタが器楽のための楽曲であるのに対して、カンタータは声楽向け楽曲であるということが最も大きな特徴なのです。つまり、作曲者が「カンタータ」と名づけている時、この曲は声楽のための楽曲だぞ~という気持ちが込められているんですね。

 

カンタータとは

以上の基本的な考え方を踏まえて、カンタータとはどのようなものか見ていきましょう。

 

カンタータとは、楽曲の形式の1つで、声楽のための楽曲です。独唱・重唱・合唱のいずれの場合もあり、ほとんどの場合、楽器による伴奏がつきます。そして、通常は複数の楽章で構成されます。

 

ところで、声楽と聴くとオペラを連想しませんか?同じ声楽の分野にあっても、カンタータオペラは異なるものです。次章では、このカンタータとオペラの違いを見ていくことで、カンタータの特徴をより深く理解していきましょう 。

 

カンタータとオペラの違い

カンタータオペラには歴史などいくつかの細かな違いはありますが、最も大きな違いは、「演じる」かどうかです。

 

オペラは、芝居や音楽、歌、時としてダンスなどを組み合わせた演劇作品です。それに対して、カンタータは、器楽伴奏を伴う声楽の楽曲のことを指しています。

 

つまり、オペラは声楽を用いて演じるものであるのに対して、カンタータは演じることは目指すものではなく純粋に声による音楽をつくり上げるものなのです

 

「主よ人の望みの喜びよ」はカンタータだった

バッハの有名な曲の1つに、「主よ人の望みの喜びよ」という楽曲があります。クラシックに詳しくない人でも、カフェなどでピアノの演奏が流れているのを聞いたことがあるはずです。以下の動画で確認してみてください。


J S Bach Jesus bleibet meine Freude BWV 147 Ton Koopman 480p

 

ご覧になった方は驚かれたかもしれませんが、ピアノやオルガンによる演奏ではなく、合唱がメインになっています。そうなんです、もともと「主よ人の望みの喜びよ」はカンタータ=声楽のための楽曲だったのです。

 

バッハは、マリア(キリスト教の重要人物)のエリザベト訪問の日を祝して「心と口と行いと生活で」という曲を作曲したと言われています。全10曲から成り、その最後の曲が「主よ人の望みの喜びよ」だったのです。ちなみに「主よ~」の原題は「イエスは変わらざるわが喜び」で、宗教色の非常に強い楽曲であったことがわかります。

 

カンタータの特徴まとめ

まとめると、カンタータとは、以下のような特徴を持つ楽曲を指しています。

  • (器楽ではなく)声楽のための楽曲である
  • 器楽による伴奏がつくことが多い
  • (オペラのように)演じることを目的としない純粋な音楽である

 

ソナタオペラほど使用頻度は高くない言葉ですが、その違いを知っておくと、音楽を学んだり鑑賞したりする上で、役に立つことでしょう♪